Human resources image and Majority person.
「人材像モデルと多数派の人」

本来あるべき人事戦略とは必要な事業方針や目的を踏まえた要員スキルと配置であり、進むべき方向やテーマが明確になれば必要なスキルセットも明瞭になります。
これから必要とされる人とはどのような人たちなのだろうか。身につけて欲しい姿勢や考え方、そして興味が持てる人材像とは。反して多数派の人たちの傾向や人材像から垣間見える、彼らが持つ潜在的な性格とはどのようなものだろうか。
今回は日頃から思い描いている、人材像についての主観を述べてみたいと思います。
人材像モデル
年齢は27~30歳が対象です。学校を卒業し社会に出て荒波に5、6年ほどもまれた経験者が、最も必要な人材像モデルになります。社会での挫折、屈辱、理不尽な体験を何度となく味わっている人は、興味を持てます。理不尽な生活を強いられる経験から、多くを学んでいるはずです。こうすれば良いのに、なぜそのようなことをしなければならないのか。自分ならこうするのに、なぜこのようにしないのだろうか。人はそのような経験をし続けることに抵抗感が生まれると、回避するための策を自然と考えるものです。この考える癖を身につけていることが、とても重要になってきます。そんなことを強いられながら月に25万円を稼ぐにはこんなにも苦労する。そのようなことを身をもって体得している人はとても魅力的です。
32歳よりも上の人は、社会人になって10年以上の月日がたっています。本人の姿勢や考え方は、きっと悪い癖となって身についています。これらを軌道修正するなら、そこから4、5年は費やすことになり、雇うことにはかなり慎重になります。
本人の不満ややりたいことが明確になっていると同時に、その不満が他人や周りの環境であるならば、どのようなイメージになるかを持たなければなりません。単に不満を言うだけなら赤ん坊でもできます。どのようにすれば良いか、したいことがどのようなことであるかのイメージがなければ、これからの成長は望めません。
大きな企業に在籍していると、流されながらでも会社にしがみつくことができます。大多数の中の一部であることに自らを良しとする(覚悟あるいは諦めている)ならば、何も考えずに過ごしていけるのです。
多数派の人
学校の偏差値が低くても構いませんし、学歴に興味はありません。日本の学校教育は複数の教科を総合点で競わせていますが、平均点の高い人や常識がありすぎる人は、限界を突破できません。社会に出た時には、それがかえって足かせとなります。学校の質問や問題は、決まった出題範囲や試験範囲から出題しています。これらの問題は必ずヒントや近しい答えがあることが前提で出題しています。よって、今までの知識や記憶のなかから最も近い方程式に当てはめて、答えを出そうとします。
学校のお勉強ができる人は、決まった手順で答えを求めることや総合点をクリアするのが得意です。しかし、あらかじめ決まった答えを導き出すことはできても、無から生み出す力がひ弱であり不得意です。発生した問題をどのようにするかは考えられても、そもそもどのようになるべきかの答えは持ち合わせていないし、考えることができません。
コンビニやファストフードなどのアルバイトを経験している人の中には、マニュアルを覚え込んですることが仕事だと勘違いする人がいます。時間給で働いているので、時間で拘束されたり時間を費やすことが仕事だと考える悪い癖もついています。
こんな人は、明日までにこんな資料を作れと指示するとあまり悩むことなく作ってきます。自分が探し出してきた(大抵は他人の意見やGoogle検索の結果に依存する)方程式しか方法がないはずと、最初から限界や範囲などの制約を自分に与えたうえで、仕事を進めています。
彼らは表面的な手段で仕事をしようとして、目的を意識しない癖がついています。問題に対して正面から向き合い一から材料を集めて分析した結果で、新しい数式や方程式を生み出そうとする姿勢や丁寧さがかけているのです。
そもそもそこで悩まないことが大きな問題です。悩み過ぎて自らが抱え込んで動けなくなるのも、いかがかとは思いますが。したがって、そこで考えては悩みを持ち、悩みがあった時にその悩みを別の視点で切り崩してくるだけの生命力が、大切であり必要なのです。
あとがき
ビジネスの現場で評価される人は何か突出したものや秀でたものがあります。すごい、さすが、自分には真似ができない。そんなことを言わせるような、飛び抜けたものや光る何かを持っています。そんな刺激的な人は、とても好きになります。[筆者:大谷智史](2014年6月9日)
§今回は人材像モデルと多数派の人をテーマに、興味が持てる人材像を具体的に表現してみました。