コラム

[2013/09/02] 第62回 断捨離(だんしゃり)

片付け

「ダンシャリ」と聞いて今でこそ多くの人が「ああ、整理術のことか」と解釈することができるだろう。自分が最初にその言葉を聞いたときは「銀シャリ」と間違え、おにぎりの一種かとも感じていた。断捨離とは2010年の流行語に選ばれた言葉ではあるが、自分にはこれまで関係のなかった言葉であった。

この度、引っ越しをすることになった。今こそ断捨離の実践だと早速実行に移すことにした。


断捨離の実践

日用品や趣味の物に関しては使用頻度や保存状態により簡単に選別ができた。しかし、旅行先での写真や記念品など誰かと共有した物、あるいは、友人からプレゼントされた物など思い出の物になかなか作業が進まない。手に取るたびにその時の情景が思い出され、捨てられず保留となりたまっていく。そして、作業が滞っていった。

自分は、思い出の物への執着が強いのだろうと気付かされた。その作業を繰り返すうちに、年に1度の大掃除の時ぐらいしか見なくて、懐かしむだけの物が果たして本当に必要なのかと考えさせられた。

今回の引っ越しを機に、今まで執着していた物を処分した。そうすると残したいから手元に置いていたのではなく、捨てることができないから置いていたという物の多さを実感させられた。思い出の物も捨てたが、後悔することはなかった。むしろ、執着していた物がなくなり、気持ちが軽くなるのを感じることができた。

しがらみをなくす

断捨離は3つの言葉から成り立っているという。
 ・断 入ってくる不要な物を断つ
 ・捨 持っている不要な物を捨てる
 ・離 物への執着から離れる

断捨離の本当の意味は、不要な物を捨てるという整理だけでなく、物への接し方を見つめ直し、物に縛られないようにするということだ。
今後、日用品は、その物がなければ目的が達成できないことなのか、趣味の物は、自分の糧となる物かを考え本当に必要な物を購入しようと思う。思い出の物は、思い出そのものがなくなることではないため、1年に1回、断捨離の日を決めて、整理することにした。

これからは、断捨離を継続することで、物に縛られない豊かな暮らしを目指したいと思う。<n.a>


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